Alv hagen -妖精の舞う園-

MMO-RPG「エミル・クロニクル・オンライン」関連を中心としたブログです。どなたでもコメント大歓迎ですよ♪

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

異世界へのECOねくと

SNSの方にも少し書いた通り、今月発売された運営公認の小説版、「ECOねくと」の感想です。
本当は先週既に読了してたけど、思うところがありすぎて文章にまとめ切れなかったのと、毎日疲れきっていて記事にする精神的余裕がなかったのでした

各論はこの後に書くとして、全体を通した総論的な感想を一言で言うと…
「8月に発売されるドラマCDの内容が不安になる」ということでした。
今年4月のエイプリルフールの際に「パンツフルオンライン」などと公式自らネタにしたほどだし、socks装備によって下半身の下着が変わるのは紛れもない事実なので、ECOをプレーする動機を下着のために追い求めるのもそれ自体は決して悪いことだとは思いません。
むしろ、そのこと自体を悪く言う権利は他の誰にもないと思います。
チートやRMTなどの不正行為や、悪質な横殴り・レアアイテムの独占のような明らかに他の人へ害を与える行為でない限りは、そういった個人的趣味を追及する権利はむしろ堅く守られるべきだというのが私の考えでもあります。

でも、ECO初の運営公認による小説作品において、著者はここまで変態的な思考の持ち主を主要な登場人物として、しかも自分の追い求める趣味上の理想のためなら手段を選ばず、自分がエントリーしたPCであるミラたちの気持ちを公然と無視し危害を与えてまで理想を実現しようとする絵理の姿を描き出しているのを見て、もしも読後に巻末の後書きや広告でECOを知った人がいたとしたら、ECOのことを一体どんなゲームと思うか著者は考えたことがあるのでしょうか?
エイプリルフールの際のサブタイトルを別にするとしても、ネットの世界ではsocks装備によって変わる下半身の下着について熱く語る人もいるし、それ自体は別に全然構わないことだと思いますが…このような場で一貫して下着のことばかり描くのはあたかもECOのプレーヤーのほとんどがこの仕様に熱く注目しているかのような誤解をされないか、不安になったのでした。

中盤以降で明らかになる絵理の密かな趣味について、私にも他の人に公言できない(言えば理解してもらえないし、むしろ気持ち悪いと思う人もいる)好きな創作小説のジャンルがあるので、少なくとも絵理の趣味を悪くは言いたくありません。
しかしながら、仮にも嫌がっている相手が目の前にいることを明確に認識しているにもかわらず、自分の欲望をごり押しするというのは理解できないし自分から周囲の人に理解してもらえる小さな可能性をも踏みにじっているとしか思えないのです。

次に、登場人物たち(コウたちプレーヤー側・ティティルたちPC側)の性格や言動についてですが…
もともと個人的にPCの性格というのは、プレーヤーの性格の影響を受けている(ただし全く同じなのではなく多少の違いもある)という考えがあり、完全に違っているという、ある意味完全な別人というのは意外でした。
コウ・絵理・ティティル・ミラの4人が直接居合わせる異次元の遊園地で、絵理はティティルたちが嫌がるのを無視して自分の趣味に付き合わせようとするなど、PCとプレーヤーは性格も異なる完全な別人として描いている箇所が多くあり、余計にその思いを強くしたというのもあります。

それ以前に、今回の小説版を読む前は絵理の性格について、告知されていた公式HPのSSを見ておっとり・のんびりした性格なのかな、と想像していたので中盤~終盤手前の言動がどうしても信じられず、絵理の本音が吐露されるまでは、これはきっとDEMに洗脳や操られているからであって本当はこんな人物じゃないと信じながら読んでいました。
なので…既に上述していますが、絵理という人物が自分のPCであるティティルやミラの気持ちを平然と踏みにじってまで自分の趣味に没頭する姿には嫌悪感さえ正直感じています。

私のエントリーしているPCに関して言えば…霧羽やユウラを始め、ゴーレム露店番であまり出番の多くない子まで含め、ほぼ全ての子にニットタイツを履かせている(当然スカートの中を下から覗いても下着は一切見えないし、タイタニアであればログイン時の宙返りモーションでも見えない)上、肌の露出度が非常に低い服を常に着せているのは、私が肌の露出度が高い服をあまり好まないからです。
フレの方であれば、先週まで行われていた水着の手に入るイベントに最初から興味もなく、完全スルーしていたことからもそれはご理解いただけると思いますが…

ただしアヤナだけは普段socks装備にニットタイツではなく足袋を履かせていますが、アストラリストの職服の時を除いて袴など裾が足首近くまである服を着せています。
そのため、もしアヤナや霧羽がティティルのようにプレーヤーに対して何かの思いを抱いているとしたら、「ノーザンや氷結の坑道に行く場合はともかく、サウスや(7月のアルマイベントで熱帯の気候であることが言及されている)マイマイ島でも同じような肌の開放感がない服ばかりで、暑苦しい服ばかり着せるからイヤだ」と思っているのでしょうか…?
もしそうだとしたら、上で書いたようにPCの気持ちを無視してまで自分の価値観を押し通す絵理を他人事のようには言えないのかな…

再びプレーヤーとPCの関係の話に戻ってしまいますが…
様々な問題を感じた小説だった一方で、非常に共感できる考えもありました。
それが顕著なのが「コウたちの世界に現れたティティルやミラたちが実際に生きている生身を持った存在であり、ECOというゲームの単なる無機質なデジタルデータではない」ことをコウや絵理たちが思い知る場面です。
こういうことを言うと、「頭がおかしい」「虚構と現実の区別がつかない人」と思われかねないので、よほどのことがない限り誰かに言うことはないのですが、もともとECOを含めてフィクションの世界というは「別の世界に実在する存在であってそこに生きる登場人物というのも、単なる空虚な存在ではなく『別の世界で実際に生きている』」という意識があるため、私はアヤナたちに対して「キャラ(クター)」という言葉を使いません。
あくまで個人的な考えですが、キャラという表現には漫画やゲームでの「架空の人物」という前提のニュアンスをいつも感じるため、アヤナたちに使いたくないのです。

そのため、スフィーアやユウラ、ザラー(アルザラッド)が顕著なように、口調のみならず性格も行動パターンも私がエントリーしているPCがそれぞれに全く違うのは、それがこの子たちそれぞれが主体的に持つ個性であって、スフィーアに丁寧口調で話させたり、ザラーを饒舌に語らせたりしようとしても(スフィーアであれば『そんなのあたしのしゃべり方じゃな~いっ!><」と頑なに拒否されりザラーには無言で睨まれるため)、プレーヤーとしてはすることが出来ません。
PCたちの名前に関しても、うちの子の場合は大部分がスフィーアやアルザラッド、ラスディザルテとアルディザルカの姉妹やアルテラッセなど「PCの側からプレーヤーに対して自らそう名乗った」名前に基づいています。
一部例外的な子もいますが、その場合でもPCが気に入ってくれなければプレーヤーの側のごり押しにしかならず、最近問題になっている親の一方的な趣味で「キラキラネーム」「DQNネーム」を勝手に付けられた子供たちのように、プレーヤーに恨みを持つことがあってもティティルのように尊敬は決してしてくれないと思います。

オリジナルの創作小説や漫画を書く人であればおそらく分かると思いますが、自分の書いた作品の登場人物というのは、作品を書く際に作者に対して様々な意思表明や要求してくることが必ずあります。
よくアクセスする投稿小説のサイトの中で、『作者というのは登場人物の生殺与奪の権利を握る神のような存在と思われがちだが実際には君主(王様)程度の存在でしかなく、しかも登場人物たちからは自分たちを取りまとめる名君たることを要求され、そして勝手気ままに動き回りつつ作者に無理な要求ばかりしてくるので(いつも頭を抱えるような状態であることから)魂がすり減っていることが多い。もし悪魔に何でも3つ願いをかなえてやろうと言われても、このため願いが2つに減らされるに違いない(笑)』という言葉を見たことがあります。
最後のたとえ話はともかく、君主程度の存在というのは私がいつも思うことでもあり、そのことを直球で言い当てられたような気がしたのでした。

中国の古典「荘子」の有名な故事に「胡蝶の夢」というものがありますが、この故事が言い表すようにパソコンでPCを動かしたり会話させたりするプレーヤーがいる世界こそ本物、ECOの中のアクロニア大陸やPCはデジタルデータが羅列された空虚な存在、と言い切ることは出来ないし、藤崎竜の短編マンガ「WORLD」の主人公のように、むしろプレーヤーとそこで生きる日本、地球という世界の方がアクロニア大陸で現に生きているPCが自分の内面に作り出した妄想の存在であってもおかしくないのではないでしょうか?

そして、PCはプレーヤーがそのPCをエントリーすることによってECOの世界に生まれ落ちるのではなくエントリーの前から既に生きて存在しているのであって、PCの立場側から見るとエントリーという行為はプレーヤーから「自分のPC」として“指名”を受けるような意味、というこの作品の解釈には非常に好感を持ちました。
上述のようなことをECO以前から考えていた私もこのように考えたことは今まで全くなく、非常に新鮮な解釈であると同時に、(決して多数派になって欲しいとまでは思いませんが)もう少しくらい同じような考えをしている人が増えてくれるといいな…と思ったのでした。

そして結末、アイリスとの戦いの後もティティルたちはアクロニア大陸に帰ることが描かれないまま作品は終わることについて。
もしかしたら紙の本という媒体であるために、描き切る紙幅の余裕がなかった可能性もありますが、主人公の元に別世界の人物が現れた場合でもその逆(主人公が別の世界へ飛んでしまう)でも、元の世界へ帰る結末やそこに至ろうとする終盤での行動も特に描かれることなく終わるというのは、漫画やゲームなど他の媒体の作品を含めても少数派のように思います。
ですが、個人的には過去に読んだ漫画の「天は赤い河のほとり」や小説の「標本空間」など、異世界に飛ばされた主人公が最終的に元の世界には帰らず、その世界で生きていくことを決意する展開の方がが好きでした。

中学生の頃に読んだタイトルの思い出せない連載小説は、中盤で砂漠と草原が広がる世界に飛ばされ、様々な戦いに巻き込まれていく普通の女子中学生だった妙土(たえと)という主人公が、エピローグでカリノ(妙土がこの世界に来てしまったときから旅を共にしてきた少年)に「どうせお前は自分たちの元の世界に帰るんだろう?」と嫌味口調で言われたのに対して「帰らない。―――このままずっとこの世界で生きていく」と答え、カリノたちとそのまま旅を続けるところで終わりますが、この終わり方が「家族や友達のいる現代日本には帰らず、その世界でそのまま生きていく」という結末展開を知るきっかけになったのでした。

全体として多数派を占める元の現代日本に帰る結末の作品の場合、“異世界渡り”は一種の現実逃避の表れであるかのように描かれる作品も少なくありません。
「ふしぎ遊戯」第一部に出てくる心宿(なかご)の台詞にあるように、『(リアルな現実世界から)全く異なる別世界へやって来てしまうのは、辛く苦しい現実を嫌い、ただ逃げようとしているに過ぎない』というのが普通の考えなのでしょうか…?
「ぼくのご主人様!?」の佐倉真琴が言うように、『「手の届きそうで決して届かない(自分の意思で再び訪れることの出来ない)もう一つの世界」はただ春の夜の夢でしかない、夢に過ぎないなら今ここに生きている「自分」を生きるのが筋だ』というのは、果たしていかなる生き方にも言えることなのでしょうか…?
「空色の風琴」のように、異世界から来た者を“渡り人”と呼んでその存在する意義、元からその世界に住む人々の対応(異世界アルシオには、“渡り人”は例外なく処刑される定めがある)が明確に定められている小説や漫画・ゲームよりも、リアル世界の現代人を主人公にしながら、元の世界に帰ることを最後まで考え、最終的に帰り着く前提の作品の方が「オズの魔法使い」の時代からずっと多いと思います。

それでも、私は異世界へ渡ることの全てがリアルな世界からの逃げだとは決して思わないし、「神秘の世界エルハザード」や「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」「遥かなる時空の中で」のように、自分の持つ能力と存在意義を認めてくれる世界が他の場所にあるのなら、そこがたとえ一時の気を休める場所としての立場しか与えられていないとしても、その存在を否定することは絶対に許されることではないと思えてなりません。


…思うことがいろいろとありすぎて節操のない文章になってしまいましたが、最後に気になった点をもう一つ。
この作品に登場する、著者の考えるタイニーとは「小さな子供が格好つけて大人ぶる、一種の厨二病のような性格の人物」と捉えているのでしょうか…?
初期の頃にあった↓このイラストのように、タイニーといえばもっと素直な性格だとずっと思ってきたのですが…
047.jpg046.jpg
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

トラックバック

トラックバックURL
http://alvhagen.blog98.fc2.com/tb.php/165-583f3c15

左サイドメニュー

プロフィール

サクラミカナタ

Author:サクラミカナタ
精霊や魔術理論、世界各地の神話伝説をこよなく愛する物好きプレーヤー。

■エミル・クロニクル・オンライン
主にルピナスサーバーで活動しています。

アヤナ・ラディス(アストラリスト)
LV67/34


霧羽・ライザーグ(ドルイド)
LV102/50/50

メインは上記の二人ですが、時々以下で活動していることもあります。
ユウラ・アスハラ(マリオネスト)
LV102/50/50

スフィーア・ラグドファイス(カバリスト)
LV98/45/44

アルザラッド・リヴェイラス(エクスプローラー)
LV94/45/30

紫織・ヴァルサード(セージ)
LV92/32/43

香嶋春華(トレーダー)
LV101/46/50

静稀・レイフィス(ナイト)
LV56/25/1

最近の記事

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

メールアドレス

ご連絡・お問い合わせは以下のアドレスまでお願い致します(その際は?の部分を@に変更して下さい)。       kana-sakurami?hotmail.co.jp              なお、返答が遅くなってしまう可能性もあるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます。

(C)2005 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc.,/HEADLOCK Inc., このページ内におけるECOから転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、株式会社ブロッコリーとガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社および株式会社ヘッドロックに帰属します。なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止とさせて頂きます。

ファンサイトユニティ


バナー

バナー
source from "NOION"

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。